皆さんは、「吉弘楽」ご覧になったことはありますか?
吉弘楽
大分県国東市武蔵町の吉弘地区にある、楽庭八幡宮にて、毎年7月第4日曜に行われる、五穀豊穣、虫害防除のお祭りです。
古くは南北朝時代に戦勝祈願として行われていました。一時期は衰退していましたが、江戸時代に復活してから現在まで続いています。
令和4年にユネスコの無形文化遺産に登録されて、なお注目が集まっています。
風流踊りのひとつとして登録されている吉弘楽は、太鼓を持って踊る太鼓踊りです。
楽打ち(吉弘楽を行うこと)は、
太鼓、笛、鉦、念仏の音に、ゆったりとした調子でありながら、楽人たちのダイナミックな動きが他にはない、魅力的な踊りになっています。
今年の5月11日に、九州国立博物館の20周年記念に招待されました!!
吉弘楽保存会のメンバーが、太鼓や衣装なども積み込み、早朝から、トラックとバスで出発したそうです。
1庭(1回の演目)は、1時間ほどあるので、半庭づつ、2回に分けて楽打ちされたそうです。
当日は、あいにくの天気の為、室内のホールでの楽打ちになりましたが、
多くの観客が集まり、珍しい太鼓踊りに魅せられたようです!
終了後は、本来は虫除けとして水田に立てる「御幣」を観客の皆さんに先着順でお配りしたそうです。
国東市の観光協会の物産展にもお客様が多かったようで
国東市のPRもできたのではないでしょうか☆
吉弘楽は、西と東に、鐘、笛、念仏、、、と正式には49人の人数が必要になっています。
人口減少にともない、吉弘地区の人口も減ってきています。
そのような中、吉弘楽を途絶えさせない為に、後継者育成にも取り組んでいます。
若い世代も、小学生が中学高校と育ち、どんどん上手くなっていて、
進学などで、県外に出て行っても、吉弘楽の時は帰ってきて祭りに参加してくれるなど、後継者も育っていて素晴らしいと思いました。
今年は、7月27日に吉弘地区の楽庭八幡宮で開催されます。
ぜひ、多くの方に観ていただきたいと思います!
国東市地域支援サポーター 武蔵圏域 古川杏菜