Uターンの視点 / 04
前回は空き家の活用についてお話しましたが、引き続き空き家についてのお話です。

僕は7年間勤めていた保育士を辞めて、大分県立香々地青少年の家に転職。野外教育の指導をし始めた2014年頃、ちょうど同じく結婚を機に、新居を探していました。

既に住民票が国東にあったため、空き家バンクも出来たばっかりということもあって、国東市民は空き家バンクを利用できない状況でした。(今はどうだろう?)アパートも探したし、人伝に空き家を見て回りましたが該当する場所がなく空き家迷子になっていました。そんな時に、ふと保育所に勤めていた頃お世話になった方のお宅近くまで来たので、立ち寄ってみることに。そこで冗談で空き家を探していると話していたら、「そこに空き家があるけん、観に行ってみようえ!」と誘われて観に行くと、平家と納屋がある空き家があった。10年近く空き家になっていたらしいが、家主さんは県外にいるということだったが、なんと電話番号を知っているとすぐ連絡してくれて、その日のうちにあっという間に決まった。

自分で金額交渉し、家賃1万3千円での暮らしが始まった。


*2014年 約10年ぶりに明かりが灯った日の夜

実家よりもさらに不便な地域であり、地元だけど地元じゃない地域。
住む場所が変われば移住者。

次回は、その後の暮らしについてお話します。


谷 知英