くにさきの『引き出し』 ② 小野幸夫さん

引き出し」腹話術師  小野幸夫 さん

第2回目にご紹介させて頂くのは、安岐町冨永で父親の介護をする傍ら、全日本あすなろ腹話術協会 大分県支部に所属して、各地で腹話術を披露したり教室を開いている小野幸夫さん。

昭和28年生まれ70歳。52歳まで国東農業高校や日出支援学校で教員をしていました。腹話術との出会いはまだ教員だった50代の頃。

退職後のボランティア活動や支援学校の仕事としての教育に役立てる為に「退職後、どうゆう生き方をするか。。」のセミナーに参加した事がきっかけだった。

腹話術は支援学校の子供たちや
保護者などに寄り添えるアイテムになる!と、腹話術に魅了された小野さんは、〝これだ!〟とすぐさま大分教室の門を叩いた
(そのセミナーの講師の方が後々の腹話術の師匠となる。今で言う運命の出会いですね☆彡
(山香教室の様子)

52歳で退職して大分で3年、別府で3年、山香、宇佐と約10年かけて本格的に学び、現在では大分・別府・山香・宇佐などの教室も引き継いで継承を続けながら、各地のディサービスや子供園、敬老会、警察署での交通安全を腹話術で語ったりと勢力的に活動している。

(国東市豊崎地区公民館にて。一村一心の会にお呼ばれして腹話術を披露する小野さん)

きっかけは「支援学校の子供達を笑顔にしたい」だったけれど、いつしか大人から子供まで沢山の人を笑顔にしてきました。話しも大人むけや子供むけ、場合によっては2体の人形を持ち込み、季節や地域のネタを話に入れ込んだりと非常に頭を使うこともあり、大変さもあるけれど楽しかった!また来て下さい〟と言われると嬉しくてやりがいを感じると素敵な笑顔で話されていたのが印象的でした。


(国東市豊崎地区公民館にて。一村一心の会にお呼ばれして腹話術を披露した小野さん)

“ 小野さんはお声かけ頂ければ出来るかぎり足を運び、そこで腹話術に魅了された人がまた習って技術を継承してくれたらと話す。”

(使い込まれた小野さんの腹話術教科書)

腹話術以外にも安岐に戻ったことで、「限界集落と言わせないため農地を守ることは、集落を守る事、原風景を保ち、住み良い梅園の里〟」をスローガンに営農組合や、家の椎茸栽培を受け継ぎ、富永てご笑会などの活動もこなす。

(帰り際の豊崎の皆さん。バスを待つ人を一緒に待ってあげ、今日の空は綺麗だね~座ってまっちょきよって会話があたたかく微笑ましい光景)

出会いやきっかけはどこにあるかわからないものだから、小野さんのお話しを聞きながら何事にも興味を持ちチャレンジして、学び続ける事が大切だなぁと思いました。

地域支援サポーター 安岐圏域担当 岩切千佳