ほとんど自給自足

国東は食が本当に豊かです。
沖縄の離島で狩猟採取生活をした頃、暖かい所だから可能なのかな、と思っていましたが、国東に来てみたら圧倒的にその種類が豊富。
海のもの、山のもの、川のもの、野のもの、畑のもの・・・。
魚貝、海藻、キノコ類、甲殻類、薬草、野草、野菜、果物・・・一年中途切れることなく何かあります。
移住した当初はどれもたくさん採れたりいただいたりするので、嬉しがって保存食にしたりしていましたが、保存食に手をつける間もなく次の旬のものがやってくるので、今はもう保存食作りはほとんどやめました(^-^;
購入してしまった冷凍庫が開かずの金庫状態です。

野菜は一年に数回保存が切れてしまったジャガイモ、ニンジン、キャベツを買うくらいで、後は全部畑のものといただきもので済んでいます。
といいますか、買うのが惜しいので畑にあるものでご飯を作っています。
健康診断の結果を見る限り、それで栄養が偏るとかはないようです。
季節感や土地柄を無視した「一日二十数品目」みたいなスローガンは気にしなくていいのでは・・・と思ってしまいます。
それは沖縄に住んでいた時も思いました。
沖縄は一時前までは長寿県で有名でしたが、食生活は正直とても質素でした。
一日数品目です(笑)
それで私も当時最強に健康でした。

移住してから、畑は無農薬、無肥料の自然栽培(自然農法)で野菜を作っています。
種もなるべく自家採種、あるいは固定種の種を買って作っています。
毎年作っているのは(中には毎年勝手に生えてくるものも)

ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ、カボチャ、ヤーコン、ゴボウ、生姜、ニンニク、玉ねぎ、人参、大根、レタス類、小松菜、ふだん菜、からし菜、バジル、パクチー、ツルムラサキ、キャベツ、ブロッコリー、スナップエンドウ、落花生、枝豆、そら豆、オクラ、きゅうり、トマト、ナス、ピーマン、スイカ、マクワウリ、イチゴ、ゴーヤ、トウモロコシ、大豆、黒ゴマ、金ゴマ、青シソ、赤シソ

白菜など毎年いただけるものは作るのをやめました(笑)
一年分作っているのは、玉ねぎ、ニンニク、サツマイモ、ゴマです。

山では椎茸を作っています。

そのどれもが、「今まで買って食べていたものは何だったんだ・・?」と思うほどおいしい。(親ばかも入り)
1年に2回くらい農閑期で「食べるものがないね~」などとご近所とおしゃべりしますが、それでも畑にあるものと保存してあるもの、そしていただきものでなんやかんや作れています。
季節にない物を作ろうとする時だけ、買う必要が出てくる、ということです。

魚もご近所で船を持っていて釣りが好きな方がいらっしゃるので、よくいただけるのでたまに鮭など買うくらい。
こちらでは「もう一台車を持っている」くらいの感覚で船を持っている方が結構います。
肉は買いますが、イノシシ、鹿はよく「罠にかかった」と連絡が入っていただけます。(裁くのもします)
卵もニワトリを飼いたいところなのですが、家を空けることもあるためまだ飼っていませんが、飼っている方からいただけることも。

果物はもう一年中、採ったり、いただいたり、途切れることなく何かあります。
ミカン、八朔、ザボン・・・(柑橘系各種)、ビワ、プラム(スモモ)、イチジク、イチゴ、草イチゴ、スイカ、マクワウリ、ポポー、ブルーベリー、サクランボ、柿、桑の実、ブドウ、モモ、カボス、山モモ、栗、梅、キウイ・・・。

このほかに海で採るもの、川でとるもの・・・あげるときりがないので省略。
ということで、食材のほとんどは自給自足できているので、食費は大分減ったのは無論、「食べ物がそこにある」というのはなにより安心感があります。

国東は本当に豊かなところです。
自給自足も不可能じゃない。
「今日の晩ごはん何にしようかな・・」と畑に行って、採れたて数分後に調理している。
そうやってできた毎日の食事は、地味に見えて毎日ご馳走です。