地域資源 × 地域人材

皆さんが普段使われている紙幣。
何から作られているかご存知でしょうか?

実はこの花である「ミツマタ」の樹皮を原料としています。



国東市国見町竹田津地区西方寺の山間部には、見事なミツマタ群生地があり、
2月下旬から3月中旬にかけて、全国各地から観光客が訪れます。

今回、「西方寺ミツマタ保存会」と「竹田津くらしのサポートセンターかもめ」の皆さんにご協力いただき、
地元の小学校で紙漉き体験を行いました。

ミツマタの枝を数時間蒸し上げ、剥いだ皮を煮出し、丁寧に汚れを取り除いていきます。
汚れを取り除いた樹皮を細かく叩き上げ、紙漉きの材料になるまでに数日かかります。



実際にすけるか、テスト中。



当日は30名近くの子どもたちと共に、素敵なハガキを作ることができました。



「今回の取り組みを通して、紙の大切さを改めて知ってほしい」という
西方寺ミツマタ保存会の糸永氏。

「いつか子どもたちの卒業証書を自分たちで作った紙で渡したい」という
竹田津くらしのサポートセンターかもめの坂口氏。

地域資源とそれを維持する地域人材があってこそできた今回の取り組み。

よりあたらしいもの、ないものを探すのではなく、
今あるものを工夫し、丁寧に掘り下げることで、その地域らしい取り組みになっていくのではないかと感じます。

いつか子どもたちの卒業証書ができるように、これからもサポートしていきたいと思います。

 

国見圏域地域サポーター 谷