7月10日はくにさき七島藺の日
  
七島藺
ってご存知でしょうか?


大分県国東市だけで栽培される
畳表の材料となるカヤツリグサ科の植物

同じく畳に用いられるイグサとは違い、断面が三角形で非常に丈夫という特徴があり、七島藺を使用した縁のない半畳サイズの畳を琉球畳といい、近年市松模様に用いた和モダンな畳はとても人気があります。

現在国内で七島藺を栽培する農家は国東市安岐町の6軒のみ。
とても貴重な植物。


江戸時代(1663年)、豊後の商人 橋本五郎衛門が薩摩でみた琉球から来たという、青く香りも良く、使えば使うほど艶がで飴色に変化するムシロを豊後に持ち帰りたいと琉球に渡り、トカラ列島に漂着し株を持ち帰り当時はトカラ列島が7つの島だったことから七島藺と名が付きました。

ピークの昭和中期には畳表500万枚が出荷されていましたが、生活環境や農業生産の変化で急激に衰退し、現在では年間1500枚程度の出荷数になっています。

国東の人々にとってとても大切な農業産物だった七島藺に思いをはせて、国東市では2015年に7月10日を『くにさき七島藺の日』として記念日登録をして、毎年、記念日イベントを行っています。今年も大分空港にて大分県・国東市・大分空港・くにさき七島藺振興会・国東市商工会女性部とともに1階の足湯では、栽培風景の動画を観ながら七島藺を浮かべた足湯につかっていただいたり、2階出発ロビーでは国東市商工会女性部によるおもてなし事業で300個の工芸品配布や展示、くにさき七島藺振興会による七島藺で作られた、くぐれる大きなオブジェ「しちのわ」を展示。
 
大分空港足湯♨国東オコスンジャーも!

国東市商工会女性部のよるおもてなし

来年は10周年。農家さんと国東の人々を繋ぐ素敵なイベントになりますように!

夏真っ盛りの今!5月に植え付けした七島藺、収穫の時期を迎え
今年も農家さんのアツい夏が始まります。


            地域支援サポーター 安岐町圏域担当 岩切千佳