『くにさきの引き出し』⑦河野則子さん
くにさきに住む様々な特技や知恵を持った人や
後世に残していくべき文化お祭りな
〝みつける・つなげる・のこす〟が詰まった
『くにさきの引き出し』
第7回にご紹介させていただくのは
国東町鶴川「河野則子/こうの のりこ」さん、81歳

来年で15回目を迎える
焼き物作家でいらっしゃる
河野則子さんの手作りの雛人形展示会

当時の東日本大震災の惨事をみるうちに
雛人形も全部流されたんだろうなぁと考え
そんな想いから何かできることをと
その年より復興祈願をしながら
ご自身が手作りで制作された雛人形を
自宅の工房桜に並べ
毎年一般公開されている
期間終了後はご祈祷したのち
復興地へと毎年手紙を添えて
雛人形の写真など送っているという
陶芸を始めたのは28歳
弥生のムラでインストラクターとして活動する中
土器を広めようと子ども達と制作
作った土器でご飯を炊いたりお味噌汁を作ったりしたこともあるそうだ
それと同時にこいのぼりや雛人形の制作も
弥生のムラで作られた雛人形は年に200体
10年に2000体もの雛人形を世に送り出している計算
国東のあなたの自宅にある陶器の雛人形は
もしかしたら弥生のムラで河野さんと制作されたものかもしれない
また地区の町づくりプロジェクトにも積極的に参加されており
10/13開催される鶴川まちウォークにも
鶴川ガイドとして参加者をご案内する予定である
とってもステキにパッケージされた自ら制作された
マスコットや小物などを参加者全員分プレゼント用として用意されている

「こうやってプレゼントを贈ると思い出として形が残るでしょ
いつもこうやって用意しているのよ」
このいただいたストラップを見るたびに
則子さんの優しさと笑顔を思い出して
心があったかくなるそんなステキなプレゼントを
取材時にもいただいた

ボランティアで全て制作されている作品たち
なぜこのような制作をされるのが好きになったかとの問いに
則子さんのお母さまがとっても手先の器用な方で
モノを生み出すことの喜びを教えてくれたのだと
目を細めて懐かしそうに,そしてとても嬉しそうに答えてくださった
作っていくと1つのモノになって現れてくるでしょ
これが嬉しいのよ
そして作品にしてもいろんな活動にしても
自分だけの満足ではなく
その輪を私は広くしていきたいのよ
一つひとつ全て則子さんから生み出されたものは
めいっぱいの愛と優しさの形なんだ
このように感じた瞬間だった
2026年2月11日〜3月11日
国東町鶴川河野則子さん宅 工房桜にて
雛人形展示会が開催予定

ぜひ則子さんの愛と優しさの形に出会いに
あなたにも行って欲しいと思う

取材,撮影/地域支援サポーター国東圏域 熊田圭子