menu
魚のライン 国東の風景 寄ろう会(よろうえ) | 国東つながる暮らし 大分県国東市(くにさきし)
葉っぱイラスト 寄ろう会(よろうえ) | 国東つながる暮らし 大分県国東市(くにさきし)

『くにさきの引き出し』⑥ 中野昭純さん

くにさきに住む様々な特技や知恵を持った人や、後世に残していくべき文化お祭りな〝みつける・つなげる・のこす〟が詰まった『くにさきの引き出し』。第⑥回にご紹介させていただくのは、安岐町の「中野昭純 / なかの しょうじゅん」さん、82歳。

ご実家である浄土宗 浄泉寺の前御住職。アマチュア無線は世界に友達を作り社会貢献も出来る最高の趣味の世界だと語る。現在は自宅での交信を楽しむかたわら市内で災害時の情報伝達や駅伝大会の中継などでアマチュア無線の仲間が15名ほど集まり各中継場に配置され陣頭指揮をとっている。

(アマチュア無線とは、無線通信を利用して趣味やコミュニケーションを楽しむ無線技術のことを指します。アマチュア無線のライセンスを持つと、世界中の人と交信することができます。)

中野さんのアマチュア無線との出会いは18歳の頃、自分で無線機を作り電波を作り交信ができることがわかり、当時熊本県にあった学校で試験を受け、ライセンス取得後は機器が必要なため自分で部品を集め手作りの無線機で交信を楽しんでいました。

電波には国境がない

全国、世界と繋がった!ただ世界と繋がるには言葉の壁がある。無線の為に自身も英語を学び、その後、長男の浄昭さんも小6でライセンスを取得してアメリカロサンゼルスにホームステイをして英語を学ばせました。アマチュア無線を通して『広い視野をもつことが出来た

安岐町役場勤務時代は、安岐町内外の人を対象に、アマチュア無線講習会を実施して、利用者の増加に務めました。

インターネットや携帯電話が普及するまでは、唯一の通信手段でしたので、多くの人がアマチュア無線を楽しんでいました。

アマチュア無線の強みは『全世界と繋がれる』こと!

近年、地震や防災など緊急事態な際は、スマホなどは使えなくなってしまうが、アマチュア無線は国の公で電波を利用させて貰えているので『緊急事態の場合は活動しなければならない』と、法律で決まりがある。

実際に、中野さんは数十年前に秋田県で災害があった時、電気や電波が遮断された際にアマチュア無線で秋田での状況をいち早く確認できたそう。

電気通信監理局から自身のコールサインを取得したサインでアマチュア無線で最初交信の際『交信証明書』の交換をする。中野さんの手元には世界中から交信した相手からの交信証明書のハガキが沢山!嬉しそうにみせてくれました。

自分で作った電波が海外〜世界と繋がる事は感動する。視野が広くなり英語と数学が学べるのは最高の趣味だと。

中野さんは近所の小学校などでラジオ作りの講座なども開催。ヤクルトを飲んで(ココが大事!)その殻を使いラジオを作る。

基礎であるゲルマニウムラジオをヤクルトの殻にくみこみ電波を声に変える。

南海トラフ地震や、集中豪雨による土砂災害の発生が予想される中、一次避難所に指定されている浄泉寺では、遊びながら防災について学び、避難所生活を体験する『あそび防災プロジェクト』のを令和7年10月19日に開催予定。

子供や家族の防災意識の向上や命を守ることの大切さを実感し、地域コミュニティ力を強固なものにする。

アマチュア無線は、災害時の緊急通信、技術的な実験、または友人との楽しい会話をするために使われたりと、今の時代だからこそ人や地域と繋がる手段のひとつの備えとして大切な役割があると感じました。

地域支援サポーター 安岐圏域担当 岩切千佳
鬼 寄ろう会(よろうえ) | 国東つながる暮らし 大分県国東市(くにさきし)