〝みつける・つなげる・のこす〟
が詰まった
『くにさきの引きだし』”
第4回目にご紹介させていただくのは、
武蔵町の「豊田富美子」さん。
幼い頃から音楽に親しみ、音楽教師を経て、現在は「アンサンブルふじおか」にて、ピアノを担当していらっしゃいます。
私が、豊田さんに出会ったのは、初めてのサロン訪問の時。
お世話役さんとして温かく出迎えてくれました。
「茶話会」と聞いていましたが、栄養や健康についての話、歌に体操やレクなど、いろいろと準備をして、皆さんで楽しんでいらっしゃいました。
中でも、私が1番印象的だったのは、歌のとき。
キーボードで生演奏!!と感激しました!!
自分の為に、演奏してくれて、歌を歌う。
伴奏ですが、
子どもの時以来で、こんなに気持ちが良いものなんだ!と。身体の中から元気が湧いてくるようでした。
お話しを聞くと、「アンサンブルふじおか」という7人グループ
ドラム・ピアノ・バイオリン・フルート2名・ヴォーカル2名
で、市内外のサロンや、お祭りなどでも演奏しているのだとか。
なんと!!豪華な品揃え!
しかも、10年以上活動していて、演奏曲目は100曲以上。
季節に合わせての選曲や、リクエストにも応じてくれるなど、サービス精神旺盛。
口コミで広まって、リピートも絶えないとか。
そこで、「アンサンブルふじおか」のコンサートに行ってきました。
郷和大学お楽しみ会のメインでした。
アンサンブルふじおか
〜童謡・唱歌でつづる故郷(ふるさと)の四季〜
戦争で歌が歌えなかった時代から、戦後の歌、そして、昭和歌謡と。
途中、朗読もあり、とても心に響くコンサートでした。
そして、令和の新曲としてお披露目されたのが、
「新大分行進曲 好きっちゃおおいた大分県」
2年前、当時95歳の宮崎眞也先生が、作詞作曲され、豊田さんが編曲して完成したものです。
当時の大分県知事、広瀬知事に贈りたい!と、手書きの曲を豊田さんに持って来られた時、豊田さんは大病を患っていました。
闘病生活の中、ピアノも弾けないくらいの状態でしたが、
手書きの譜面をパソコンで起こし、曲を打ち込んでCDに焼き、ジャケットには、国東の綺麗な山の写真を貼り付けて…
CDが完成!
そして、知事に送るところまで、きちんとやってしまうのです。
穏やかな見た目とは裏腹な、情熱。
そのチカラは、どこからくるのでしょうか
『感謝ですね』
闘病中に、地域のいろいろな方から贈られたお見舞いや励ましの言葉。
ずいぶん上の先輩方からも、たくさんお手紙やメッセージをいただいて、勇気づけられ、励まされた、だから、恩返しなんだ。とおっしゃっていました。
「自分はメインじゃないから」と控えめながら、頼まれると断れない、しっかりきちんと最後まで。
音楽だけでなく、いろいろな形で、地域の人々の暮らしに彩りと楽しみを与えてくれる人。
『くにさきの引き出し』に大切にしまって置きたいと思います。
でも、またすぐに “引き出されて” しまうのでしょうね!
これからも、豊田さんのご活躍をお祈りしています!
国東市地域支援サポーター武蔵圏域担当 古川杏菜