古民家リフォーム
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さて、リフォーム開始!
と4月に移住後すぐにはなりませんでした。
なにしろ元家主さんの荷物がぎっしり。
まずは片付け、と思ったのですが、片付け終わる目途がつかなかったので、6月下旬からリフォームを開始しました。

南側の二間続きの和室(大抵の古民家はそうなっています)をリビング・キッチンに。
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元・床の間は食器棚に、元神棚は冷蔵庫置き場と棚に。
畳ははがして虫食っていた床板も全て外し、傷んでいた束をやり替えレベルを合わせ、床にも断熱材を入れて無垢材のフローリングに。
書くと早い(^-^;
床にも断熱材を入れたので、断然暖かくなりました。

私は古屋に自分で手を加えて住みたい、とずっと思っていたので、東京にいる頃半年だけですがリフォーム工房に弟子入りしたことがあり、東京の家もリフォームしていました。
なのである程度の大工仕事はできるのですが、さすがにこの大きな家を一人でやったらガウディ状態になると思い、大工さん二人にもお願いしました。
写真はアイランドキッチンを作っているところ。
買ったら相当高いと思いますが、自作すればここでは天板9000円。9万じゃありませんよ(笑)before
元の台所は
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娘と私のアトリエ・図工室に。
保育園の頃から一貫して「図工が好き」「美術系に進む」と言っている娘に図工室を作ってやることが、移住の一つの目的でもありました。
今はここで「図工クラブ」もしています。

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納屋はこんな状態でした。
写真はこれでも大分片付けた後。
とにかく色々なものがぎっしりでした。
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元のキッチンをはずしておいて、こちらに移動してお客様用のリビング・キッチンにしました。
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この部屋は元々あまり荷物が残っていませんでした。
燃やせるものは全部燃やしました。
木材は薪に、古い畳は畑に敷いておけばすぐ腐ってなくなります。
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娘の部屋に。
今の方が散らかってる?
ベッドも手作り。
といっても脚にした角材に板を渡しただけ。

汲み取りトイレは浄化槽など入れずにそのままにして、便座を簡易水洗便座に替えただけ。(内装は変えました)
あと汲み取りの煙突に換気扇をつけて、匂いはなくなったし、災害時でも電気が使えなくなってもトイレは使えます。
それに簡易水洗便座だと使う水の量が圧倒的に少なくて済みます。

とにかく、母屋と納屋、全部改装。
天井外しまくり、間取り変えまくり、床全部替えまくり、壁全部張替え・・・跡形もなく改装してしまったので、before&afterを見てもよくわからないかもしれませんが、木造ならどうにでもなる、ということです。
あ~楽しかった!
私はごく若い頃から図面を見るのが好きで、内装も好き、自然とどこに行ってもそういう視点で見てしまうので、ずっとマーケティングしていたようなもので、荷物が散乱する古民家を見ても「ここはああすればいい、こっちはこれに」と想像が沸くのですが、普通は沸かないと思います。
沸かないどころか、あまりの荷物に腰が引けてしまうかもしれません。

でもそこで引かないでください。
片付けはシルバー人材センターにお願いできますし、片付け費用の補助もあります。
そしていつかは終わります!(笑)
私は住みながらリフォームし、リフォームしながら片付けして、全部片付いたのは1年ぐらいかかりましたが、リフォーム自体は正味半年でできました。
普通、こんなに全面リフォームする必要はないでしょうし。
費用も、東京と比べたら桁が違います。

今となっては懐かしい納屋の元の状態。
今は母屋に続く廊下になっています。

今もまだ全部終わったわけではなく、あっちを塗りたい、こっちにベンチ作りたい・・・と色々残っているのですが、それはもうガウディ状態で楽しみながらやろうと思っています。

ということで、空き家バンクの荷物ぎっちりな古民家を見ても引かないで!(笑)
ちょびっと傾いた柱なんかも直せます!
大工さんもいますし、材料も激安です。
ご自分やご家族のライフスタイルに合った唯一のお家をゲットするチャンスです!

屋根だけはチェックしてね。
屋根がしっかりしていれば、下はどうにでもなります。